それは『菜菜スイーツ

表紙にできあがったスイーツ、裏表紙には材料の写真が配置されています。
これまでも、キャロットケーキとかほうれん草クッキーなど見たことがありますが、普通の菓子生地にすりおろしたりつぶした野菜を混ぜた程度のものでした。
この本で紹介されているお菓子は、あくまでも野菜が主体。
野菜本来の甘みを生かし、足りない分はメープルシロップやフルーツなどで補い、コクを出すためにきなこや豆乳、ナッツなどを使うという趣向。小麦粉や油は最小限に抑えています。
見た目も豪華でおいしそうなお菓子に仕上がっています。
なのに作り方は非常にシンプル。野菜は蒸し煮で甘さを引き出し、ケーキなどは材料を混ぜ合わせて焼くのが基本です。
配分もグラム単位まで厳格な洋菓子と違い、わりといいかげんでもできるとか。
こんないいことずくめのレシピ、試してみなきゃソンですね。
とは思ったけど、ケーキやクッキーを焼く余裕はないので、さしあたって家にあるものでできる「柿の皮チップス」にトライ。
むいた柿の皮を低温のオーブンで長時間焼きます。甘味が凝縮されておいしいんだとか。
なお、柿は果物ですが、この本にはフルーツのお菓子もいろいろ載っています。

瞠目したのは、柿の皮が食べられるってことでした。
私もけっこう皮食いのつもりだけど、柿の皮は食べたことありませんでした。梨もたいてい捨てるなあ。
でも野菜や果物は皮にこそ栄養が詰まっているんですよね。人間にとって若返りの成分であるポリフェノールも外側に集中しているものだし。
偏見を捨てて全体食に挑戦することこそ美容と健康への道なのです。
生ゴミの量も減りますし。
この本では芋やかぼちゃなど野菜のほとんどを皮ごと使用しています。その意味でもヘルシー度が高いと言えましょう。
長芋の皮がおいしいというのも初耳で、ぜひ食べてみたくなりました。
で、柿チップですが、確かに甘いです。柿の風味もグッド。
でも話のタネに1度作ればそれでじゅうぶんって気分になりました。
作り方は簡単ですが、エコの見地からは首を傾げるのです。
ほんの少しの皮を焼くのに、かなり長くオーブンを占拠します。なかなかパリッとならないんです。なったと思っても、噛んだらちょっとぐにゃっとしてる。調子を見ながら2時間近くかかりました。
最後に老婆心の忠告ですが、野菜のお菓子だからって、野放図に食べ過ぎればやはり太りますよ。
サツマイモやきなこ、ナッツなどはカロリーが高いんだということをお忘れなく。