サンゲタンは鶏肉やもち米などをじっくり煮込んだ韓国料理で、「しょうが味のチキンシチュー」と説明されていますが、とろりとしてリゾットに近く、主食にもなります。しかも低カロリー。味付けは淡白です。
レトルトパウチ食品としてはけっこう本格的で凝ってます。高麗人参やなつめといった、普段めったに食す機会のない食材もちょびっと入っています。参鶏湯の「参」は人参の「参」なのかな。

とろりとした感触は鶏のコラーゲンによるのでしょうか。この鶏がとても柔らかくて、骨まで食べられそうな印象。我が家でいくら煮てもこんなに柔らかくするのは無理です。
柔らかいとはいえ、鳥の骨って危険なんですよね。
ずっと前、猫に鶏の骨を食べさせちゃダメと聞いたことがあります。理由は知らなかったけど、改めて調べると、牛や豚と違って、鶏の骨は縦に砕けるから刺さりやすいらしいのです。
私は時々鶏肉(主に手羽元や手羽先)といろんな野菜を煮込んでスープを作ります。煮こごりがたっぷりできて、なんとなく健康的。
手羽の骨は丸みがあるから大丈夫ですが、水炊きや筑前煮などでブツ切りにした骨付き肉は、小さな三角形のかけらが野菜の間に入り込んだりしてちょっと危ないなって気がすることもありました。
現実に鶏の骨で死んだ話を耳にしたことはありませんが、フィクションではわりと見かけます。
昔見た洋画の冒頭で、ディナーの最中鶏の骨を喉にひっかけて死んだ男がいました。骨くらいで死ぬのかとびっくりしたので、その部分だけ記憶に残っています。
また翻訳ものの短編推理小説には、食べた鶏の骨が腸に刺さって死にかけた少年を扱ったものがありました。胃である程度消化されないんだろうかと不思議に思ったものです。
日本人は魚をよく食べてきたから骨を恐れることは少ないのですが、骨に免疫のない西欧人にはちょっとコワい部分なのかもしれません。
グルメ悪食の中国では?
『三国志』には楊修という才気煥発な若者が登場します。彼もまた鶏の骨のため命を落としました。食べたわけじゃないんですけどね。