2010年03月05日

汗あせ(^^ゞ

季節は確実に春へと向かっています。

気温が上がると気になるのが汗の匂い。夏になると、制汗剤の売り上げは相当なものです。
暑いと汗が出るのは自然の摂理。発汗は、体温調節だけでなく、体内の老廃物排出にも一役買っています。
しかし、いつでもどこでも汗だくになるわけにはいきません。とりわけ人と接する仕事に就いている人は気を遣うことでしょう。

プライベートの場では、心おきなく汗を流してすっきりしたいものです。
とりわけ軽い運動や趣味のスポーツで流す汗は最高。気分がさわやかになるだけでなく、体脂肪を燃やし、体を引き締める効果も期待できるのではないでしょうか。

岩盤浴やホットヨガでもたくさん汗を出せるようですが、わが家で手軽に・・・とはいきません。

サウナは岩盤浴よりは普及しているようです。家庭用の簡易サウナも売られています。
実際、サウナで汗をかいて痩せようと考える人はたくさんいます。むろんそれは無茶な企てですよ。

「痩せる」の理想型は脂肪(だけ)が減ることです。サウナでいくら汗を流しても、脂肪そのものは出ません。
サウナを出たあと体重計の目盛りに喜んだとしても、それは水分が出ただけの話。水を飲めばすぐに戻ります。ビールを飲めば前よりも増加します。

それに、過度に熱いサウナは健康上も問題があります。とりわけ年配のかたは控えたほうがよろしいですよ。

サウナで痩せると聞いて思い出すのは、ジョン・ディクスン・カーの短編ミステリ『赤いカツラの手がかり』です。
ここで扱われる蒸し風呂はサウナではなく、紳士淑女の真摯な社交場である「トルコ風呂」です。
サウナとトルコの違いは蒸気の乾燥度で、乾いている分サウナは耐えやすいと聞いたことがありますが、体への負担は大きいのではないでしょうか。

ストーリーは・・・。
好きなだけ食べて痩せられる簡単な体操を考案して大人気のカリスマ美容家が、真冬の公園で下着姿の死体となって発見されました。着ていた服はそばにあり、そのたたみ方から、自分で脱いだものと推測されました。いったい彼女はなんのために公の場所で服を脱いだのでしょう。

実は、簡単に痩せる体操とはまやかしで、彼女自身は美食を堪能しながらほっそりした体型を維持するために、赤いカツラで変装してトルコ風呂通いをしていたのでした。しかし熱気に当たって心臓が止まり、慌てた浴場経営者がそばの公園に運んだというしだい。

こらこら、ネタばらししちゃうのか? 心配ご無用。お話にはちゃんとどんでん返しがあります。

余談ですが、この小説が書かれたのは1943年。舞台は戦時下のロンドン。灯火管制などが重要な背景となっています。
同じころ我が国では「欲しがりません勝つまでは」てなスローガンのもと、木の根かじって飢えに耐えていたというのに、敵国イギリスでは国中の女性が「いくら食べても痩せられる」ことに血道を上げていたのですよ。
こんな豊かな国と戦争して勝てるはずないではありませんか。

「敵を知り己を知らば百戦危うからず」という通り、戦における情報収集の大切さをつくづく感じます。そしてまた、暗愚な者どもに牛耳られた国民の悲劇というものも・・・。過去を振り返らずとも、世界情勢に目を向ければ一目瞭然なのですが。

話を戻します。
そんなに以前から、蒸し風呂で痩せるのは無理だと、美容の専門家でない小説家さえ知っていたのです。いまだにその愚をおこなう人々がいるとしたら、人間って進歩しないものですねえ。

世の中には汗腺の働きが不活発な人もいます。
真夏も汗をかかなくてケアが楽らしいけど、代謝上問題があるようです。そういう人々には、体が汗をかく感覚を取り戻すためにサウナや岩盤浴が有効と聞きました。
必要以上に期待せず、無意味に恐れず、上手に利用することが大切なのですね。
投稿 ルノ at 14:57 | コメント(0) | TB(0) | 代謝と発汗
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