幾万となき女性がやせたいやせたいと願っています。
やせ薬で体を壊したり命を落とした人もいましたね。死んでもいいからやせたいのが女心なのです。
ダイエット産業は花盛り。ダイエットに成功する人が少なくて、客がいっこうに減らないからです。株を買うなら最有望ジャンルですよ〜。
それにしても彼女たちは、ほんとうにやせる必要があるのでしょうか。
日本の女性はずいぶんとプロポーションが良くなりました。特に若い女性は軒並みすらりとしてカッコよく、もちょい身長が伸びれば言うことなしです。街を歩いても極端に太った人を見かけることはめったにありません。
いったいどこの誰がやせたがっているのでしょう?
要するに私が讃えるほっそり女性たちも、家に帰れば鏡の前で「ウエストのくびれが足りない」「下半身デブじゃないのかしら」「小顔になりたい」「モデルはもっと細いわ」などとため息をついているのだと推測します。とはいえケーキやポテトチップスはやめられないし、手っ取り早くダイエット食品に走るのかもしれません。
だけど思うような成果は上がらず、たちまち挫折。
だって彼女たちには危機意識がないのです。やせたいとは単なる願望に過ぎず、やせなければ死ぬといった切羽詰った状況ではありません。
100kgの人が20kgやせるより、50kgの人が2kgやせるほうがよっぽど難しいのですよ。
ダイエットに何度失敗しても、心の奥底で「別に私は太ってるわけじゃないんだから」と言い訳してしまうのです。
若いうちは取り立てて悪影響は現れません。
中年過ぎの女性も確かに太った人は少ない。
ただし意地悪いまなざしで観察いたしますと、胸から上はやせ気味でも、おなかがたぷっとして二の腕がたるんだ人は非常に多いのです。
彼女たちもやっぱりダイエットには興味があってあれこれトライするけれど、結局は美食の誘惑に負け、「いいのよ、BMIは理想値を下回ってるんだから」と慰めてしまうのでしょう。
ダイエットに失敗するのは、ダイエットを全然しないよりもずっと危険です(特に中高年は)。いわゆるリバウンドが体を蝕んでしまうんですね。
そして体重は軽いのに体型が崩れた中年太りになってしまったのは、若いころからのリバウンド習慣が原因というケースがけっこう多いらしい。詳細は、それをリバウンドと呼ぶなで。
つまるところ日本のダイエット産業を支えるのは、『別に太ってはいないのだけどなんとなく痩せたい』人々ではないでしょうか。
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