2007年01月06日

それをリバウンドと呼ぶな

リバウンドについてはご存じですよね。
「いったん減った体重が短期間で元に戻る、もしくは以前よりも増える」ことを指します。

ダイエットを志す人には恐怖のリバウンドです。
「リバウンドを繰り返すとだんだん痩せにくくなる」という知識もすでにお持ちでしょう。

リバウンドに見舞われやすいのは、絶食や極端な減食はたまた怪しげなダイエット食品などで急激に痩せたケースであり、ウォーキングなどの有酸素運動やヨガで痩せれば起こりにくいとされています。

生物の使命は「生きること」です。
食物摂取量をがくんと減らせば、カラダは慌てます。始めのうちは足りないエネルギーを補うため脂肪を放出するなどして間に合わせます。だから痩せるのですが、それが続くと危機感を抱きます。このままでは脂肪の在庫がなくなって飢え死にか凍え死にだ、ちょっと倹約しよう。というわけで脂肪の無駄遣いにストップをかけます。停滞期です。体重が減らないだけでなく、疲れやすくイライラします。

停滞期には体内で目覚しい変化が起きています。飢餓という生命を脅かす状況に耐えるべく、わずかな食物からも効率的に体脂肪を貯め込もうとします。つまり太りやすくなるのです。

多くの人は停滞期を乗り越えられずに、あるいはこんだけ減ればもういいやとばかりに、食べる量を増やします。
するとカラダは安心します。じゃ脂肪蓄積率を元に戻すかというと、とんでもない。再び危機が訪れたときに備え、今のうちに脂肪を蓄えるぞとよけい張り切ってしまうのです。偉いですねえ。「2度と不祥事は起こしません」と頭を下げておきながら、懲りずに汚職や談合を繰り返す企業やお役所に見習わせたいものです。

飢え死にしないようにせっせと蓄えた脂肪が生活習慣病を招き、生命を脅かすことになるんだから、ちっとも偉くなーい。と、けなすのはかわいそう。生活習慣病なんてぽっと出の脅威に過ぎません。何万年もの間人類は飢えや寒さと戦いながら脂肪蓄積術を身につけてきたのです。脂肪をたっぷり蓄える身体こそ進化の理想形であり、逆境に生き残るエリートのはずでした。

ところで、英語でもそれをreboundと呼ぶのでしょうか。そのへんはどうも不明です。
辞書には『跳ね返り、反動』『反響』『回復、復興』などと載っています。「絶望からの立ち直り」など明るいイメージを持つ言葉のようです。悲しいデブ人生から抜け出したときに使いたい気分。
落としたボールが跳ね上がるとき、たいてい元の位置よりも高くなります。急激に減った体重が反動で急激に増えることをリバウンドというのは適切でしょうが、おおかたの日本人は『リバウンド=元に戻る』という甘い認識を持っています。そんなふうにソフトイメージを与える点でカタカナ語は好ましくないんですよね。しかしこれもダイエットと同様、すでに日本語。その意味で使わざるを得ません。

「あ〜あ、リバウンドしちゃった。また一からやり直しだわ」と気を取り直そうとしているあなた、決して『一からやり直し』なんて生易しいもんじゃないんですよ。マイナスからやり直しなのです。戻ったのは体重だけであり、体脂肪率は上昇しているはずです。

ダイエットにおけるリバウンドは「元に戻る」ことではなく、「悪化」「後退」なのだと肝に銘じておきましょう。

健康に美しく痩せたいなら、焦りは禁物です。
リバウンドを何度も体験するのは人生における大いなるムダ。リバウンドは1度たりともやってはいけないのです。ダイエットをするのは一生に1度だけ。失敗したらあとがない、くらいの覚悟で計画的に取り組むべきです。
投稿 ルノ at 18:51 | コメント(0) | TB(0) | ダイエット論
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