『体重を計るだけ』で痩せる方法があると聞いたことがあります。
食餌療法も運動もいっさいなし。毎日決まった時間に正確な体重を計測し、グラフにするだけだそうです。するとなぜだか少しずつ減っていくのだそうな。
計るからには減らしたいという願望が、自分でも気づかないうちに食欲をセーブするなどしてわずかな減少をもたらし、減った数値を見る快感(つまり報酬です)が無意識の痩せる行為にいっそうの拍車をかける、という心理的好循環を作り出すらしい。
急がば回れといいますから、こういう緩やかな方法のほうが健康に良いし、結果的に早く痩せることだってあるでしょう。
でも痩せたい人の多くはそれじゃ生ぬるいと感じるようです。ちょっとでも心身にきついことをやったほうが達成感も湧きますし。
さて、私が踏み台昇降を2か月間続けたのに体重がちっとも減らなかったという話をしました。
ダイエットにおいては体重減少という報酬なしではきっと挫折する、とも述べました。
今でこそ「焦っちゃいけない」「信じて地道に続けよう」などと他人事みたいに言えますが、人間のできてない私は大いに苛立ち、疑念にとらわれていました。いくらなんでも、こんなに努力してゼロ回答はないでしょ。人生ってなんて無慈悲なの。
ところが、です。
報酬は別の方面からやってきました。
私の体型は典型的中年太りで、体重こそ標準でもおなか回りは目も当てられない状況でした。新しい服を買う余裕がないので、ジーンズを改造したり、ウエストゴムのタイプを愛用したりでしのいでいたわけです。
中で数年前に買ったお気に入りのジーンズがありまして、窮屈になったけどはさみを入れるには惜しいなと、しまいこんでいました(痩せたら着ようと保管している服はけっこう多いんです)。
ふとそれを出して穿いてみたら・・・いくぶん緩くなっていたのです。
そこでバチッと開眼しました。
体重は同じでも、体内ではちゃんと変化が起きていたんだ。いやー、やめなくて良かった。
当分の間体重計に乗るのをやめようと、押入れに戻してしまいました。『計るだけ減量法』の裏を行くことにしたのです。毎度変わりばえしない数字を見るのは精神衛生上良くないものですからね。
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