おなかいっぱいでも甘いもの(もしくは好物)なら食べられる(食べる余裕がある)とよく言われます。女性はその傾向が強いようです。
満腹なのにまだ食べたいとは困ったことです。別腹はダイエットの大敵ですね。
そもそも満腹とはどんな状態でしょう。
単純にいえば、食物で胃壁が拡張し、血中に糖分が出てくる(血糖値が上昇する)と、脳が満腹感を得るそうです。
しかし胃壁と血液だけでは完全に説明できないのも事実です。
大好物でも山のように並べられると食べる前に腹いっぱいと感じたり、食事の途中で電話がかかって話に夢中になると続きを食べる気が失せたりします。
腹いっぱいといっても、現代社会では胃がはち切れそうになるほど食べることはまれで、たいていは余裕を残しているものです。物理的には入るけど、脳がもうけっこうと拒否するのが満腹状態なのでしょう。
そんなとき、直前の食事には含まれていなかった珍しいもの、甘いもの、好きなものを目の前に出されたら、満腹感がリセットされて新たな食欲が湧くのかもしれません。
満腹のライオンはそばをシマウマが通っても襲わないと聞きます。別腹とは本能を無視した人造的欲望の一種でしょうか。
人間に飼われるペットだって影響を受けているようです。晩ごはんの直後でもエビなんか見せると大喜びで飛びつき、しまいには食べ過ぎて吐き散らす猫もいました(そんな目にあわせる飼い主が悪い・・・すんません)。
いや、人間は文明に毒されたとはいえ、食欲に関する本能はさほど衰えてはいないはずです。特定のものに強い食欲を感じたとき、体はそれが含む栄養素を求めているのです。
いつも食後に何か別のものを食べたくなるとしたら、献立が偏っていて、必要な栄養をじゅうぶんに摂れていないおそれがあります。
しかし別腹で欲しくなるスイーツの類はおおむね糖分脂肪分のかたまりであり、通常の食事で満たされるようなものです。
つまり代償作用なのか。ミネラルであれビタミンであれ、何かが足りないとき、カラダは漠然とした「食欲」という形で警告を発します。微量しか含まれなくても大量に食べればどうにかなるさ、と。
別腹を抑えられない人は、そんなふうに効率の悪い摂取をさせてしまう食事内容を反省する必要があるのです。
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