代謝とは新しいものが古いものと入れ替わることです。
生物の代謝(metabolism)は『体内に取り込まれた物質が変化し、アミノ酸やエネルギーなどを生ずること』とあります。要は食って出すという生きる営みですな。
小学校で習いましたよね。栄養素の3つの働き・・・血や肉となる、活動の源、体調を整える。
代謝のうち、食べたものを体の一部とするのが同化作用(合成代謝)、動き回るエネルギーを作るのが異化作用(分解代謝)です。
痩せたい人は「代謝」という言葉にやたらと敏感です。
かつて日経Healthという健康雑誌で代謝を高める特集記事を組んだら、あっという間に売り切れたそうな。
前述のように代謝とは生体内で通常行われている巧妙な作用です。
骨を丈夫にするために動物の骨を食べなくても済むし、貧血だからって生き血をすする必要もありません。脂肪分が含まれないお砂糖をなめても、ちゃんと体脂肪にしてくれます。代謝のおかげです。
代謝が滞ると、生物は死んでしまいます。
逆に代謝が高まったからといって、痩せるわけではありません。
代謝が異常に亢進する病気の症状には、痩せるものも太るものもあります。
太った人々が「代謝」という言葉にバラ色のイメージを抱くのは、食べたものが脂肪と化す代謝を無視し、形のないエネルギーになって雲散霧消する代謝のほうしか考えないからです。
しかも何か特別なもの、余分なものを食べさえすれば、エネルギーになる確率が飛躍的に上がり、さらにはすでに蓄積された脂肪まで燃焼させてしまうと、いささか虫のいい期待をかけるのです。
確かに、エネルギー化する代謝を高める食物は存在するようです。しかしそれらを大量に食べたとて、簡単に痩せるものではないでしょう。適切に摂取して多少代謝力が高まっても、即座に体重に反映するとも思えません。
代謝を高めるには、ほかにヨガ、発汗、岩盤浴などが効果的と言われます。
仮にエネルギー代謝が亢進しても、ほかの面で太る生活をしていれば、自覚できるほどの差が現れるはずはありません。
暑くても汗をかかない体質は代謝機能に問題があると思われますが、たくさん汗をかけば代謝機能が高まるかといえば、それも疑問です。夏に汗をかいても秋に太る人は大勢います。
結局のところ、甘いものと油脂を控え、じゅうぶんな蛋白質を摂り、適度な運動を続けて筋肉をつける地道な努力こそが、確実な代謝アップをもたらすといえましょう。
2007年03月12日
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