体にいいとされる食物繊維質は、通常植物の食物繊維を指します。
動物では、たとえば海老の尻尾のキチン質は繊維のようなものだと聞いたことがあります。が、動物の成分は繊維としてはほとんど役に立たないので無視されております。キチンにはキチンの用途があって、体に良いらしいのですが。
食物繊維はダイエット上重視されますが、栄養素として価値がない(消化吸収されない)という、昔だったら軽んじられたはずの性質ゆえです。そのものが消化されないだけでなく、ほかの食物の吸収を阻害さえするので、食べ過ぎ飲み過ぎを緩和すると期待されているのです。
人が何かを食べるのは、本来栄養素を吸収するためであったのに、それを打ち消すために別の食物を食べなければならないほど、食が過剰になっているとは因果な話ですねえ。
もちろん食物繊維の作用はそれだけではなく、胃腸の働きを活発にし、毒素の排出を促し、腸内の善玉菌を増やすという積極的な効用があります。
太っている人も痩せている人も、ある程度の量を摂取することが大切です。
目安は1日20グラム以上とされています。現実にはなかなか摂れないものです。
それでも日本人はまだ欧米人よりも食物繊維の多い食事をしているらしいのですが、肉食やインスタント食品の普及などにより徐々に減っているようです。
そもそもおいしいものには繊維が少ないときています。
前述のように、動物性食品は全滅です。
野菜は筋が多くていかにも繊維っぽいですよね。でもサラダとしてちょっぴり食べてもたかが知れています。根菜や加熱して食べる葉物野菜を増やさなければいけません。
玄米には精白米の6倍量の繊維が含まれます。数値としては100g中3gで、飛び抜けた量ともいえません。
大豆の繊維はかなり多いのですが、豆腐や豆乳になるとだいぶ減ってしまいます。
黒豆ご飯みたいに組み合わせると、相当な繊維摂取が期待できると思うんですけど。
海藻類も繊維を豊富に含む食品です。
寒天は3/4が繊維です。1度に食べることのできる量はわずかでも、週に何度か食事に加える習慣をつければ、便秘の改善にも貢献するでしょう。
おいしいものには少ないと書きましたが、和菓子、特に饅頭やどら焼きなど、あんこものにはけっこう含まれます。ポテトチップスも意外に多いようです。小豆や芋は繊維が豊富なのです。
ただしポテトチップスは油脂も多いのでお勧めできません。
そんなふうに食品ごとの成分を知って賢く摂取することが美容と健康につながります。
ただしむやみやたらと繊維を摂るのではなく、過食を戒め、適量の繊維を含む適量の食事を心がけることのほうが重要だと思います。たくさん食べてたくさん出せばいいやと思っていたら、いつまでも胃が大きいままですから。
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