一昨日、胃に風船を入れて食物の入る余地を減らす胃内バルーン留置術に言及しました。
そんな異物をいつまでも胃に入れてて健康に影響はないのかしら。たとえそれでやせても、取り出したら元の木阿弥でまた太っちゃうでしょうに。
アメリカでは実際に胃を切り取って小さくする手術もよく行われているそうです。さすが肥満大国、やることがドラスティックですね。胃癌などで胃を切り取らざるを得なかった人々は、なんたる贅沢と憤ることでしょう。
おっかない外科的手法をとらずとも、「胃が小さくなった」という話はよく聞きます。太らない生活を身につけるためには、意識して「胃を小さくする」ことが必要なのです。
が、そもそも胃というものは小さくなるのでしょうか。
やせておなかがへこんだからって、胃が小さくなったわけではありません。
胃壁はけっこう柔軟に伸びたり縮んだりするので、大きさを確認するのは難しいのです。平常時の基本サイズがあるとしても、食習慣の変化などによってそれを現実に小さくすることは無理でしょう。
ダイエットで「胃を小さくする」というのは、あくまでも心理的な問題です。
「満腹になる前に満足する」「腹八分目を習慣とする」・・・肥満の原因となる食べ過ぎを強い意志力なしに抑えることができるようになれば「胃が小さくなった」と判断してよいでしょう。
「強い意志力なしに」というところがミソです。もっと食べたい、まだ入るのに、いやダメだ、我慢しよう、と葛藤があれば、「小さな胃」という境地に到達していないのです。
どうしたらそうなれるのか。
習慣です。
最初は無理して抑えていても、続けていればだんだん平気になります。カラダがあきらめるのです。ただし抑えすぎると過剰防衛で逆効果とは、さんざん述べたとおり。
徐々に減らして長期間続けなければならず、結果もはっきりとは見えない。精神力で胃を小さくする難しさはそこにあるのでしょうね。
病気などで急激に食欲が減退して、胃が小さくなったように感じることもあります。うまくいけば、病気が治ったあとも胃の状態が変わらないかもしれません。
でも、そういうのってあまり楽しくないのでは? 胃の不調が常につきまとっている状態ですから。
自らの精神力で胃を縮めたのであれば、本来の消化機能は健全なのだから、ときには羽目を外して大食いもできましょう。外的要因に強いられたのであればそうもいきません。
時間をかけて食習慣を変え、健康的にやせることこそ、理想のダイエットなのです。
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