蛆虫に傷口を食べさせて治す最先端の治療法が注目されているという新聞記事を見ました。
うげー、キモチワルイ。
むろん無菌で培養した清潔なウジです。化膿を防ぎ、痛みも軽減、治癒が早まるので効果は大とな。普通のハエの幼虫ですが、マゴットと英語読みすれば無気味さが減るわけでもなかろうに。
戦場やジャングルで負傷し、ろくに手当てもできずにいると、たいてい傷口にはウジがわきます。そのほうが治りも早いという事実を、昔の人は経験的に知っていました。それが今応用されているのですね。
患部にウジを這わせるなんて想像するだに寒気が走るのですが、それで傷口がきれいにふさがるなら、嫌悪感も薄らぐのではないでしょうか。
話変わって、お魚に角質を食べさせてお肌をなめらかにするエステがあると聞きました。
水槽に足を入れると、魚が寄ってきてかじるのですが、ちょっとくすぐったい程度で、気持ちいいんだそう。
ワニチドリが鰐の歯磨きをするというのは疑わしいようですが、生物界には持ちつ持たれつの共生関係を持つケースがいろいろと存在します。
そもそも人の体は細菌やダニ、カビなど、無数の生物を飼っています。
腸内の乳酸菌は美容と健康に貢献しますよね。
人間は生物の有効利用をもっと研究すべきなのです。
星新一のショートショートに、回虫を進化させて体内で不老長寿の作業を行わせるという話がありました。
寄生虫がその住処で好き放題暴れ、栄養を横取りした上に毒素を放出するならば、宿主は弱り、遠からず寄生虫自身が生きてゆけなくなります。連中の頭脳は発展途上なので、共倒れの危険に思い至らないのです。
彼らを教育し、ギブアンドテイクの精神を伝授すれば、長く友好関係を保てるでしょう。
科学や医学の進歩により、厄介者だった寄生虫を利用した副作用の少ない美容法だって続々生まれるに違いありません。
たとえば、ドジョウの踊り食いなどを好むゲテモノ好きにとりつき、皮膚の下を這い回る寄生虫(顎口虫)がいます。こいつを飼い慣らして、皮下脂肪を餌にするよう仕向けるのであります。脂肪吸引など強引な機械的手法よりは穏やかな作用でスマートになれますぞ。
はたまた、ヒトの汗腺や皮脂腺にいるというニキビダニ。これがニキビの原因かどうか諸説あるそうですが、皮脂が好きなのは事実でしょう。
だったら皮脂を食べて分解する能力を高めてあげよう。脂性肌でにきびや吹き出物に悩む人や、せっせと毛穴パックをしているのにちっとも角栓が取れないと嘆く人々のお肌をすべすべにする効果があるかも。
皮脂だけでなくメラニンを食べるようにしつければ、シミも消えるという寸法。
頭皮に住みついてふけ・かゆみの原因となる真菌(カビ)。これに突然変異を起こさせて、黒や茶色の色素を持たせのはいかが? 髪にへばりついて色をつける役目を担わせると、定期的に白髪染めをする面倒さがなくなる、と。
長く人類を煩わせてきた水虫菌には、足のにおいを無臭にする技能を教え込む。ご褒美は魚の目と爪の垢でーす。
ヒマなときには、こんなふうに半分妄想的なことを考えるのも楽しいですよ(アホか)。
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> ストイックに道を究めて己の肉体を支配する楽しみがなくなると、趣味のダイエットもつまらなくなりそう。
全くその通りです。
それにしても体とは思い通りにならないものですねえ。いや、思い通りにならないのは心(意志)のほうでしょうか。