2008年04月19日

老人を笑え

加齢臭対策グッズが花盛りです。
化粧品、コロン、石けん、衣類にシーツ、洗剤や柔軟仕上げ剤、サプリメント、エステに岩盤浴、エトセトラ。

日本人は体臭を気にしすぎる傾向があります。もともと体臭が薄いせいでしょう。
年齢が進んで酸化物質がたまってくると、どうしても「におい」となって漂ってくるようですね。「色」でなくて助かった〜とは思いません?
ま、色や形においても、シミ・しわ・たるみなどで発現するんですけどね。
老化を人生の敵と捉える人々にとって、それらの兆候は是が非でも戦わねばならぬ相手です。

しかし、なんたらクリームやかんたらスプレーでその場をしのいでも、根本的な解決にはなりません。
老化はある程度生きていれば、誰にでも訪れます。嫌だったら若死にするしかないのです。夭逝とはなんてロマンティックな言葉でしょう。と、夭逝不可能な年齢になって思うのです。

今どきの若者は、何かと年寄りをバカにします、きたないだのくさいだのとろいだのもうろくだのと。
そして、自分自身は絶対にああはならないつもりでいます。

はたして思惑通りにいくでしょうか。

医学や科学の発展にはめざましいものがあります。遺伝子研究とともに、老化や加齢のメカニズムも解明が進みつつあります。
にもかかわらず、人類が老化を克服できるという楽観論は出てこないようです。
そもそも長生きすることが楽しく素晴らしいことか、長寿者を見ればなんとなく判断がつきませんか?

さて、私が笑おうとしているのは、現老人たちではありません。老人を笑っている若者、つまり近未来の老人たちです。

かつて『41歳寿命説』というものを唱えた人がいました。
ぱらっと読んだ記憶があります。日本人の平均寿命が伸びているのは、今のお年寄りたちが健康な生活をしていた結果であって、今の不健全な若者たちの長生きを保証するものではない。といった趣旨だったと思います。

それから十数年? おそらく事態はさらに悪化したといえましょう。

コンビニ弁当、カップ麺、ハンバーガーにファミレス定食、デパ地下やスーパーのお惣菜、ポテトチップスやスナック菓子、甘味料や香料を溶かした清涼飲料水や缶コーヒー・・・こんなものばかり食して育った世代が老年に突入する。これは人類初の体験なのです。
それだけではありません。農薬まみれの輸入食品、数知れぬ食品添加物、環境ホルモンや化学物質に汚染された食品、浄水器を通さなければ飲めない水道水・・・私たちのまわりには危ない食べ物がいっぱいあります。

食生活は最大の危険因子ですが、若者を蝕む魔の手は生活全般にわたっています。
破壊されたオゾン層からふりそそぐ紫外線、建物からはアレルギー物質、インターネットや深夜アニメで夜更かししてホルモンを乱し、ケータイやパソコンその他電子機器の電磁波を四六時中浴び、ぎすぎすした人間関係がストレスに追い討ちをかけ・・・まあとにかく、昔に比べて老化が進む環境にあるのは事実です。

各種加齢防止グッズや整形により見た目はごまかせても、細胞の1個1個が傷つき、酸化し、もうすでに体内では腐臭を放ち始めているかもしれません。笑い事ではありませんよ。

参考文献:
『最新 危ないコンビニ食』山田博士(2004年/現代書館)
『毒消し料理術』大森隆史・花田美奈子(2005年/グラフ社)
『汚染される身体』山本弘人
投稿 ルノ at 23:00 | コメント(0) | TB(0) | アンチエイジング
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