2007年03月12日

代謝機能は簡単に高まるか

代謝とは新しいものが古いものと入れ替わることです。
生物の代謝(metabolism)は『体内に取り込まれた物質が変化し、アミノ酸やエネルギーなどを生ずること』とあります。要は食って出すという生きる営みですな。

小学校で習いましたよね。栄養素の3つの働き・・・血や肉となる、活動の源、体調を整える。
代謝のうち、食べたものを体の一部とするのが同化作用(合成代謝)、動き回るエネルギーを作るのが異化作用(分解代謝)です。

痩せたい人は「代謝」という言葉にやたらと敏感です。
かつて日経Healthという健康雑誌で代謝を高める特集記事を組んだら、あっという間に売り切れたそうな。

前述のように代謝とは生体内で通常行われている巧妙な作用です。
骨を丈夫にするために動物の骨を食べなくても済むし、貧血だからって生き血をすする必要もありません。脂肪分が含まれないお砂糖をなめても、ちゃんと体脂肪にしてくれます。代謝のおかげです。
代謝が滞ると、生物は死んでしまいます。

逆に代謝が高まったからといって、痩せるわけではありません。
代謝が異常に亢進する病気の症状には、痩せるものも太るものもあります。

太った人々が「代謝」という言葉にバラ色のイメージを抱くのは、食べたものが脂肪と化す代謝を無視し、形のないエネルギーになって雲散霧消する代謝のほうしか考えないからです。
しかも何か特別なもの、余分なものを食べさえすれば、エネルギーになる確率が飛躍的に上がり、さらにはすでに蓄積された脂肪まで燃焼させてしまうと、いささか虫のいい期待をかけるのです。

確かに、エネルギー化する代謝を高める食物は存在するようです。しかしそれらを大量に食べたとて、簡単に痩せるものではないでしょう。適切に摂取して多少代謝力が高まっても、即座に体重に反映するとも思えません。

代謝を高めるには、ほかにヨガ、発汗、岩盤浴などが効果的と言われます。
仮にエネルギー代謝が亢進しても、ほかの面で太る生活をしていれば、自覚できるほどの差が現れるはずはありません。
暑くても汗をかかない体質は代謝機能に問題があると思われますが、たくさん汗をかけば代謝機能が高まるかといえば、それも疑問です。夏に汗をかいても秋に太る人は大勢います。

結局のところ、甘いものと油脂を控え、じゅうぶんな蛋白質を摂り、適度な運動を続けて筋肉をつける地道な努力こそが、確実な代謝アップをもたらすといえましょう。
投稿 ルノ at 22:21 | コメント(0) | TB(0) | 代謝と発汗
2007年11月30日

れ、冷水浴

寒くなりましたね。しかも原油高による値上げラッシュが家計を直撃。フトコロも寒くなる一方です。ぞぞぞ〜。

暖房費の節約対策はさまざまあります。
手軽な使い捨てカイロは、ゴミが増えてもったいない。
このごろは湯たんぽが見直されています。これだってお湯を沸かしたり、レンジであっためたりしてエネルギーを消費します。

「厚着ならお金がかからないわ」
そうでしょうか。衣類はすでにあるものを重ねるとして、洗濯代がかさみますよ。電気、水、洗剤・・・。
着膨れの問題点は、みっともないこと。美人道に反します。

究極の暖房費カットは、寒さに強い体質になる、これに尽きます。
寒さに強い人は自家製エネルギーで体を温めているのです。代謝量が増大し、太りにくいというおまけつき。

簡単にそうなれる方法があるのでしょうか。

そこで、冷水浴

この『ずっこけ美人道』は自らの体験談を中心に据えているので、これはもう我が身を実験台とするしかありません。
11月の半ばから始めまして、すでに2週間。

きっかけは『今すぐできる体質改善の新常識』(小山内博・高木亜由子/2004年/新潮社)という本でした。
アトピーやアレルギー、喘息などから解放され、病気知らず、肥満と無縁の身体を作るというフレコミであります。
寒さに強くなるなどとは特に書いてなかったような気がしますが、自己都合で拡大解釈しちゃうのが私の鷹揚さ。ホホホ。

具体的には、お風呂上りに冷たい水を浴びるだけです。

な、なんだか、心臓に悪そう。
昔から水垢離(みずごり)といって、願かけの際に冷たい水をかぶることは広く行われてきました。精神と身体を鍛えれば、行動力も増し、おのずと願いがかなう可能性も上がったのでしょう。
それにより心臓麻痺で死んだというような話はあまり伝わっておりません。

なんの覚悟もなくいきなり急激な温度変化にさらされると危険な場合がありますが、前もって心の準備を整え、エイヤッと実行すれば、意外に平気なものですよ。
これといった既往症のない人ならだいじょうぶと思います。

私のやり方は、ふつうにシャワーを浴びたあと、お湯を止めて水だけにし、頭、顔、手先、足先と、末端から慣らしていきます。それから腰、胸と来て、最後に肩から背中にじゃぱー。胸のあたりでちょっと勇気が要るけど、ここまではわりと楽勝。肩に来るといささかドキッとします。肩を冷やすってけっこう負担なんでしょうね。
胸に水をかけると、バストに張りが出るような気がします(気のせい?)。
いったん全身にかぶったら、あとは20から30秒ほどでおしまい。あまり長時間冷やし続けると年寄りの冷や水になりかねませんよ。

体をふいたあとはなんだかぽかぽかするというのはほんとうです。しばらくは半袖のTシャツでうろうろしてます。
冷凍洗顔でも述べたように、低温にさらされた身体は防御反応で血の巡りを活発にして温度回復を図るわけですね。
この快適さを一度経験すると冷水浴が病みつきになるという人は少なくないようです。

でもまあ、熱いお風呂のあとでも、体はぬくもっているものですからね。
10分も経つと寒くなってくるのは同じです。

結果的に、寒さに強くなったかどうかは不明です。まだ2週間だしぃ。
相変わらず家の中では着膨れています。外出時にはTシャツやスエットシャツ1枚でじゅうぶんなんだけど。

あと、風邪を引かなくなるとか、湯冷めしない、肩こり・冷え性も改善などといわれますが、これらも検証できていません。もともと風邪だの湯冷めだの肩こりだの冷え性だのと縁が薄いんですよね(幸せな人)。

なんによらず、それひとつですべてが好転するというような魔法の健康法など存在しません。
自分の状態をしっかり見極め、何が問題なのかを分析し、情報を収集し、最後は自己責任で行うのみです。

私は当分実行するつもりですが、真冬になっても続けられるかどうか自信はありません。
夏場に水をかぶるのはあまり意味がなさそうにも感じますが、勇気が出ない人は夏から始めると慣らしやすいとも聞きます。今からだと遠大な計画ですね。
投稿 ルノ at 18:14 | コメント(0) | TB(0) | 代謝と発汗
2010年03月05日

汗あせ(^^ゞ

季節は確実に春へと向かっています。

気温が上がると気になるのが汗の匂い。夏になると、制汗剤の売り上げは相当なものです。
暑いと汗が出るのは自然の摂理。発汗は、体温調節だけでなく、体内の老廃物排出にも一役買っています。
しかし、いつでもどこでも汗だくになるわけにはいきません。とりわけ人と接する仕事に就いている人は気を遣うことでしょう。

プライベートの場では、心おきなく汗を流してすっきりしたいものです。
とりわけ軽い運動や趣味のスポーツで流す汗は最高。気分がさわやかになるだけでなく、体脂肪を燃やし、体を引き締める効果も期待できるのではないでしょうか。

岩盤浴やホットヨガでもたくさん汗を出せるようですが、わが家で手軽に・・・とはいきません。

サウナは岩盤浴よりは普及しているようです。家庭用の簡易サウナも売られています。
実際、サウナで汗をかいて痩せようと考える人はたくさんいます。むろんそれは無茶な企てですよ。

「痩せる」の理想型は脂肪(だけ)が減ることです。サウナでいくら汗を流しても、脂肪そのものは出ません。
サウナを出たあと体重計の目盛りに喜んだとしても、それは水分が出ただけの話。水を飲めばすぐに戻ります。ビールを飲めば前よりも増加します。

それに、過度に熱いサウナは健康上も問題があります。とりわけ年配のかたは控えたほうがよろしいですよ。

サウナで痩せると聞いて思い出すのは、ジョン・ディクスン・カーの短編ミステリ『赤いカツラの手がかり』です。
ここで扱われる蒸し風呂はサウナではなく、紳士淑女の真摯な社交場である「トルコ風呂」です。
サウナとトルコの違いは蒸気の乾燥度で、乾いている分サウナは耐えやすいと聞いたことがありますが、体への負担は大きいのではないでしょうか。

ストーリーは・・・。
好きなだけ食べて痩せられる簡単な体操を考案して大人気のカリスマ美容家が、真冬の公園で下着姿の死体となって発見されました。着ていた服はそばにあり、そのたたみ方から、自分で脱いだものと推測されました。いったい彼女はなんのために公の場所で服を脱いだのでしょう。

実は、簡単に痩せる体操とはまやかしで、彼女自身は美食を堪能しながらほっそりした体型を維持するために、赤いカツラで変装してトルコ風呂通いをしていたのでした。しかし熱気に当たって心臓が止まり、慌てた浴場経営者がそばの公園に運んだというしだい。

こらこら、ネタばらししちゃうのか? 心配ご無用。お話にはちゃんとどんでん返しがあります。

余談ですが、この小説が書かれたのは1943年。舞台は戦時下のロンドン。灯火管制などが重要な背景となっています。
同じころ我が国では「欲しがりません勝つまでは」てなスローガンのもと、木の根かじって飢えに耐えていたというのに、敵国イギリスでは国中の女性が「いくら食べても痩せられる」ことに血道を上げていたのですよ。
こんな豊かな国と戦争して勝てるはずないではありませんか。

「敵を知り己を知らば百戦危うからず」という通り、戦における情報収集の大切さをつくづく感じます。そしてまた、暗愚な者どもに牛耳られた国民の悲劇というものも・・・。過去を振り返らずとも、世界情勢に目を向ければ一目瞭然なのですが。

話を戻します。
そんなに以前から、蒸し風呂で痩せるのは無理だと、美容の専門家でない小説家さえ知っていたのです。いまだにその愚をおこなう人々がいるとしたら、人間って進歩しないものですねえ。

世の中には汗腺の働きが不活発な人もいます。
真夏も汗をかかなくてケアが楽らしいけど、代謝上問題があるようです。そういう人々には、体が汗をかく感覚を取り戻すためにサウナや岩盤浴が有効と聞きました。
必要以上に期待せず、無意味に恐れず、上手に利用することが大切なのですね。
投稿 ルノ at 14:57 | コメント(0) | TB(0) | 代謝と発汗
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